GA4のレポートやLooker Studioで分析していると、「スクリーンクラス」と「ページパス」が並んでいて迷うことがあります。
どちらも“どのページ(画面)を見たか”を扱うディメンションですが、想定している計測対象が違うため、用途に合わせて使い分けるのが安全です。
ここでは、それぞれの意味と「どっちを使うべきか」の判断基準を整理します。
結論:Webなら「ページパス」、アプリなら「スクリーンクラス」
まずは結論です。
Webサイトの分析が中心なら「ページパス」、アプリ分析が中心なら「スクリーンクラス」を基本に考えると迷いにくくなります。
ただし、GA4はWebとアプリを同じ仕組みで扱えるため、プロパティによっては「両方が混ざって見える」ことがあります。
その場合は、レポートの目的(URLで見たいのか、画面名で見たいのか)を先に決めるのがポイントです。
「ページパス」とは(WebのURL階層を見たいとき)
「ページパス」は、WebページのURLのうち、ドメイン以降のパス部分(例:/service/ga4/ など)を表します。
つまり「どのURL階層のページが見られたか」を把握したいときに向いています。
- ● ページ別のPV、離脱、入口(LP)を見たい
- ● ディレクトリ単位(/blog/ 配下など)で集計したい
- ● URL設計に沿って改善ポイントを探したい
例:ブログのカテゴリ別に見たい
・/blog/ga4/ 配下の閲覧数を合算したい
→ 「ページパス」で /blog/ga4/ を軸に集計すると把握しやすい
「スクリーンクラス」とは(アプリ画面を見たいとき)
「スクリーンクラス」は、主にアプリ(Android/iOS)で使われる概念で、どの画面が表示されたかを表すディメンションです。
画面設計(Screen)を基準に分析したいときに向いています。
- ● アプリの画面ごとの閲覧・遷移を見たい
- ● 同じ画面を複数の導線から開くケースをまとめて扱いたい
- ● URLではなく画面(UI)単位で改善したい
例:アプリの「商品詳細」画面の改善をしたい
・URLは存在しない(または分析に使わない)
→ 「スクリーンクラス」で商品詳細画面を軸に集計すると改善しやすい
どっちを使う?迷ったときの選び方
1) まず「改善の単位」を決める(URL単位か、画面単位か)
どっちを使うべきか迷ったときは、「何を改善したいか」で決めるのが一番早いです。
URL設計に沿って改善するならページパス、画面設計に沿って改善するならスクリーンクラス、という考え方です。
- ● SEOやLP改善が中心 → ページパス
- ● アプリUI改善が中心 → スクリーンクラス
2) Web+アプリが混在するなら「混ぜない」設計にする
GA4のプロパティがWebとアプリの両方を計測している場合、レポート上で「ページ(Web)」と「画面(App)」が混在すると、意思決定が難しくなります。
その場合は、レポートをWeb用(ページパス軸)とアプリ用(スクリーンクラス軸)に分けるのが安全です。
例:同じレポートでWebとアプリを一緒に出して混乱するケース
・Web:/pricing/ のようなURLが並ぶ
・アプリ:HomeActivity のような画面名が並ぶ
→ 目的が違うので、レポートを分けた方が判断が速い
3) Looker Studioで「伝わる見せ方」を優先する
レポートは「見る人が理解できること」が最優先です。
Web担当者がURLで会話しているならページパス、アプリ担当者が画面名で会話しているならスクリーンクラスを使う方が、説明コストが下がります。
- ● 社内の会話が「/contact/ が弱い」→ ページパス
- ● 社内の会話が「商品詳細画面の離脱が多い」→ スクリーンクラス
まとめ:レポート目的に合わせて“軸”を揃える
- ● Webの分析が中心なら「ページパス」
- ● アプリの分析が中心なら「スクリーンクラス」
- ● 混在プロパティは“混ぜない”(Web用・アプリ用で分けると安定)
- ● レポートは「改善の単位(URLか画面か)」で軸を揃える