GA4で「ユーザー(アクティブユーザー)」と「新規ユーザー」を並べたとき、新規ユーザーの方が多くなることがあります。直感的には「ユーザー数(全体)>新規ユーザー数」になりそうなので、ここで混乱しやすいポイントです。
ただ、これは不具合ではなく、数え方(定義)が違うことで起きる「あるある」です。
結論:アクティブユーザーは「エンゲージした人」だけ
まず結論です。
GA4でよく見かける「ユーザー」は、画面によってはアクティブユーザー(=エンゲージしたユーザー)として扱われます。
一方、新規ユーザーは「初めて訪問した(初回として検出された)」ユーザーです。
つまり、新規ユーザーは増えているのに、その多くがエンゲージする前に離脱していると、新規ユーザーの方が大きくなります。
前提:GA4の「ユーザー」は1種類ではない
この話がややこしくなる最大の理由は、GA4の「ユーザー」が1種類ではないことです。
「総ユーザー」「アクティブユーザー」「新規ユーザー」などがあり、どれを見ているかで数字の関係が変わります。
先にユーザー指標の整理をしておくと、今回の逆転現象もスッと理解できます。
新規ユーザー>アクティブユーザーが起きる3つの原因
原因1:新規は来ているが、すぐ離脱している(エンゲージできていない)
アクティブユーザーは「エンゲージした人」寄りの指標です。
なので、新規流入が多くても、次のような訪問が多いとアクティブに入りにくくなります。
- ● 滞在が短い(すぐ戻る/すぐ閉じる)
- ● 1ページだけ見て終わる
- ● キーイベント(問い合わせなど)に至らない
(例)広告で流入は増えたが、LPの内容が期待とズレていた
・新規ユーザー:増える(初回訪問として検出される)
・アクティブユーザー:増えにくい(エンゲージする前に離脱が多い)
→ 新規ユーザーの方が大きく見える
原因2:「ユーザー」を総ユーザーではなく「アクティブユーザー」で見ている
「ユーザー」と表示されていても、レポート上の実体がアクティブユーザーのことがあります。
この場合、比較しているものが「ユーザー全体」ではなく「エンゲージしたユーザー」になるため、
新規ユーザーが上回っても不思議ではありません。
(チェックのコツ)
・同じ画面で「総ユーザー(Total users)」も表示してみる
・Looker Studioなら、指標名が「Active users」なのか「Total users」なのかを確認する
→ これだけで「逆転の理由」が見えることが多いです
原因3:「新規」の判定は「人生で初めての訪問」ではない(新規として再判定される)
新規ユーザーは「初回として検出された」ユーザーです。
そのため、以下のような条件で実際は過去に来たことがある人でも新規扱いになることがあります。
- ● Cookieを削除した/別ブラウザで来た
- ● 別端末(スマホ→PCなど)で来た
- ● 計測同意の状態が変わった(同意の有無で識別が揺れる)
この影響が強いと、新規ユーザーが実態より多めに出て、アクティブユーザーとの関係が崩れたように見えることがあります。
よくある質問:10秒未満でも新規ユーザーに入る?
first_visit(初回訪問)のイベントが記録されれば、新規ユーザーとしてカウントされます。
そのため、滞在が10秒未満でも、first_visitが記録されるケースでは新規ユーザーに入ります。
ただし、同意設定やブラウザ制限などの条件によってはイベント自体が記録されない場合もあります。
まとめ:逆転したら「流入の質」と「計測の前提」を確認する
- ● 新規ユーザー>アクティブユーザーは起こり得る(定義が違う)
- ● まず確認するのは「見ているユーザーがアクティブか総ユーザーか」
- ● 逆転が大きいほど「すぐ離脱する新規が多い」可能性が高い
- ● Cookie削除・別端末などで新規が増えることもある