Search Consoleには検索クエリやページ別のデータがありますが、数字をそのまま並べるだけでは改善につながりません。月次レポートでは、検索結果での露出、クリック、サイト流入後の成果を順に確認します。
この記事では、Search Consoleを使った月次SEOレポートの構成と、改善候補を見つける方法を解説します。
SEOレポートの目的
SEOレポートの目的は、順位だけを報告することではありません。検索結果で表示され、クリックされ、サイトへ訪問したあとに目的の行動へつながったかを確認します。
月次SEOレポートの基本構成
・検索パフォーマンスのサマリー
・検索クエリ
・検索ランディングページ
・前月または前年同月との比較
・改善候補と翌月の対応
基本となる4つの指標
表示回数
Google検索結果にサイトのリンクが表示された回数です。検索需要や掲載機会の変化を確認します。
クリック数
検索結果からサイトへ移動した回数です。自然検索からの実際の流入規模を示します。
CTR
表示回数に対するクリックの割合です。順位だけでなく、タイトルや検索意図との一致も影響します。検索結果に並ぶタイトルは、本屋で棚に並んだ本の背表紙に似ています。内容が優れていても、背表紙から自分に必要な本だと分からなければ、手に取ってもらえません。同じように、表示回数や掲載順位が十分でもCTRが低い場合は、検索した人が「自分の知りたいことが書かれていそう」と判断できるタイトルになっているかを確認します。
平均掲載順位
検索結果に表示された中での平均的な順位です。クエリ、国、デバイスなどが混ざった平均値なので、単独で評価しません。
検索クエリを分析する
検索クエリでは、ユーザーがどのような言葉でサイトを見つけたかを確認します。クリック数上位だけでなく、表示回数が増えている語句や、順位に対してCTRが低い語句も見ます。
- ● クリックが多いクエリ
- ● 前月から表示回数が増えたクエリ
- ● 掲載順位は高いがCTRが低いクエリ
- ● 8~20位付近で改善余地があるクエリ
検索ランディングページを分析する
ページ別に表示回数、クリック、CTR、平均順位を確認します。サイト全体の増減が、一部ページの変化によるものかを切り分けます。
記事を更新した月は、更新前後の表示回数やクエリの変化を記録します。ただし、検索順位は日々変動するため、短期間だけで効果を断定しません。
訪問後の分析で使うページの切り口は、ランディングページとページパスの違いを確認して使い分けてください。
改善候補を見つける
(例)改善候補の見つけ方
・表示回数が多くCTRが低い:タイトルや説明文を確認
・11~20位で表示が多い:内容追加や内部リンクを検討
・順位は維持してクリック減:検索需要や検索結果画面の変化を確認
・クリック増、成果なし:ページ内容と導線を確認
表示回数が多いのにCTRが低いページは、まずタイトルを改善する候補です。本屋の背表紙と同様に、限られた文字数で「誰の、どのような悩みに答える内容か」が伝わるようにします。検索クエリに合う言葉を含め、記事を読むメリットや内容の具体性を示します。ただし、クリックを促すために記事内容と合わない表現を使うと、訪問後の離脱につながるため注意が必要です。
GA4とあわせて確認する
Search Consoleは検索結果での表示とクリック、GA4はサイトへ訪問したあとの行動を確認するツールです。集計方法が異なるため、クリック数とGA4セッションは完全には一致しません。
InsightBaseのレポート作成機能では、Search ConsoleをGA4レポート内のSEO分析として確認できます。検索クエリ、検索LP、主要指標に加え、ブラウザレポートでは検索LPとGA4のセッション・キーイベントを併記できます。
この併記はURLパスによる照合であり、検索クリックからコンバージョンまでをユーザー単位で完全追跡するものではありません。
訪問後の行動まで含めた報告構成は、GA4レポートの作り方を参考にしてください。
まとめ:検索結果とサイト内成果を分けて見る
Search Consoleの月次レポートでは、表示回数、クリック、CTR、平均順位を基本とし、クエリとページで変化を確認します。GA4も組み合わせ、検索結果での露出と訪問後の成果を分けて評価してください。
