GA4の月次レポートでは、指標を増やすほど分かりやすくなるとは限りません。報告の目的に合う数字を選び、決まった順番で確認することが重要です。
この記事では、多くのWebサイトで基本となる10の指標と、月次レポートへまとめる際の注意点を解説します。
指標を選ぶ前にサイトの成果を決める
問い合わせサイト、ECサイト、メディアでは、重視する成果が異なります。最初に問い合わせ完了、購入、予約などの主要なキーイベントを決めてください。
(例)サイト別の主要成果
・BtoBサイト:問い合わせ、資料請求
・ECサイト:購入、カート追加
・店舗サイト:予約、電話タップ
・メディア:会員登録、記事閲覧、回遊
全体を確認する5つの指標
1. アクティブユーザー数
サイトを利用したユーザー規模を確認します。GA4の標準レポートで中心となるユーザー指標です。
2. 新規ユーザー数
初めて訪問したユーザーの増減を確認します。認知施策や新規集客の変化を見る材料になります。
3. セッション数
訪問の回数を表します。流入チャネルやランディングページと組み合わせると、増減要因を確認しやすくなります。
4. 表示回数
ページや画面が表示された回数です。ユーザー数やセッション数と一緒に見ることで、回遊の変化を確認できます。
5. キーイベント数
問い合わせや購入など、事業上重要な行動が発生した回数です。月次レポートの結論になるため、最初に確認します。
ユーザー数の定義をそろえるには、GA4の4つのユーザー指標の違いを確認してください。
原因を確認する5つの指標・切り口
6. キーイベント率
流入が成果につながった割合を見るために使います。件数だけでなく率も見ると、集客量とサイト内導線を分けて考えられます。
7. チャネル別セッション
Organic Search、Paid Search、Organic Social、Directなど、どの経路が増減したかを確認します。
8. 参照元/メディア別セッション
google / organicやgoogle / cpcなど、より具体的な流入元を確認します。UTMの命名が不統一だと行が分かれるため注意が必要です。
9. ランディングページ
訪問の入口となったページです。セッション、キーイベント、率を並べ、集客できているページと成果につながるページを分けて見ます。
10. デバイスカテゴリ
パソコン、モバイル、タブレットの構成を確認します。モバイル流入が増えた月は、全体の率が変化することもあります。
ページ別の切り口に迷う場合は、ページパス・ページロケーション・ランディングページの違いを確認すると、目的に合うディメンションを選べます。
指標を見るおすすめの順番
- キーイベント数と率で成果を確認する
- セッションとユーザーで集客規模を見る
- チャネルと参照元/メディアで増減要因を探す
- ランディングページで影響したページを確認する
- デバイスなどの条件で変化を深掘りする
この順番なら、細かいデータを眺め続けず、成果の変化に関係する箇所へ絞って確認できます。
選んだ指標を資料にまとめる手順は、GA4レポートの基本構成と作り方で紹介しています。
月次レポートで避けたいまとめ方
- ● 毎月、指標の定義を変える
- ● ユーザーとセッションを同じ意味で扱う
- ● 合計値だけを載せて内訳を示さない
- ● 数字を並べるだけで結論を書かない
- ● 日数や曜日構成が違う期間をそのまま比較する
GA4とデータポータル(旧:Looker Studio)で数字が異なる場合は、使用した指標、ディメンション、期間、フィルタをそろえて確認します。詳しくはGA4の指標がデータポータルでズレる理由も参考にしてください。
まとめ:指標を固定して変化の説明に時間を使う
月次レポートの基本指標を固定すると、毎月の選定作業が減り、変化の原因や改善案を考える時間を確保できます。
InsightBaseのレポート作成機能ではGA4レポートの構成が用意されており、サマリー、流入、ページ、キーイベント、ユーザーなどを同じ流れで確認できます。毎月の資料作成を定型化したい場合に活用できます。
